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より良いチームにするために

国内にも多くのカラーガードチームやマーチングバンド、吹奏楽部はあります。どのチームも最も頭を悩ませるのは「人間関係」ではないでしょうか。

団結力がなかったり、練習に身が入らなかったり、温度差が激しかったり、派閥が起きたり、急に脱退したり…チームで活動していると、とにかく足を引っ張られる事が次々に起こります。社会に出ても人間関係が悩みランキングでは毎年上位になるくらいに人間関係が常に課題にあろうかと思います。

これを解決するためには、「組織意識」を持つ事かと思います。組織と言うととても堅苦しくてビジネスチックな世界にしか関係ないように思えますが、部活動や社会人チーム、会社などに関係なく、人が集まった集団になった場合は共通して言える事になりますので、部活動の時にこの「組織意識」に慣れていると社会人になった時にとても役立つと思います。

まずは、全体像から考えみたいと思います。どのように活動するにしてもチームとして組織作られていなければ存分に動くことはできません。

組織体系を作る

人が居ての組織でありチームですので、まずは、中心メンバーから組織体系全体を決めて、それぞれの役職と関係性を決めます。単に役職を決めるだけでは「お飾り」になるので、役職に意味を持たせ周りとの関係性を把握します。そうすることで、誰かが誰かを見て刺激し合う構図になります。

また、役職や係を決める事で、それぞれに責任が生じます。人が成長するきっかけは「信頼」。頼り頼られる関係を活動を通して築く事です。逆に成長を妨げるのは「疑心」です。物事に対して疑う事は問題ないのですが、人を疑ったり攻撃する事は、それ自体がチームを内側から崩す行為になります。

存在意義を定める

組織を作るには、存在意義(何のためにチームはこの世に存在しているのか)をはっきりさせる必要があります。ここが無かったり、曖昧だったり、ありきたりで質が低いと、根っこの無い木々のようなもので、いつまで経ってもチームとして成長しません。

存在意義とは、会社で言う「企業理念」になります。チームの中のあらゆる言動の根源がチームの存在意義やチーム理念にどれほど結びついているかで、言動の重要性や結果が変わっていきます。

強み・特徴を知る

チームには、それぞれのカラーがあります。これらをチーム全員が理解した上で、ショーや日々の活動を通してフルに発揮する必要があります。ただ、そのカラーがチーム内部と外部からでは違いがある事が多いものです。これらを近付けるためにも客観的視点が必要になります。

ビジョンを固める

単に活動するだけではエネルギーが保ちにくいですので、支柱となるビジョンを明確にする事が後々の助けになります。どのような方向性でどのようなボリュームで進んでいこうとしているのか。こちらも一部の人間が知って他は知らないままでは、チーム内部で温度差が生じる原因になりますので、しっかりとメンバー全員に共通認識として定着させなければなりません。

企画(イベント)を決める

地域のイベントや各種大会などのチーム外部の企画に参加したり、定期演奏会やチーム配信などの自主企画で開催したり、最近では多くの選択肢を選ぶ事が出来るようになりました。これらを存分に使うのもチーム作りには大変効果があります。年間の活動が固定されたり少なかったりすると、チーム内でも意識低下の恐れがありますし、よっぽどその先の大きな目標のための期間でもなければ衰退しやすくなるのはどの組織でも共通して言えることかと思います。

目標と狙いを決める

それぞれの企画に評価基準となるラインを決めます。すると、そのラインに到達するための必須項目(目標)が決まってきます。目標が決まると日々の活動の達成地点が明確になり、モチベーションを維持する事ができます。さらに全体を振り返って無理はないか、抜けはないか、現実的なプランとスケジュールになっているかといったチェックをする事で、形だけのものから実現可能な未来図を作ることができます。

フィードバックと修正を繰り返す

どれだけ設計をして日々の活動に勤しんでいても、日によって、また日が経つにつれてズレが生じるものです。後になって取り返しがつかないくらい湾曲してしまっていると修正は大変に困難になり、大元となる軸から変えていかないと行けなくなります。大概そのような事態になる頃には時間と対応に無理が生じて大幅に下回る見積もりを取らざるを得なくなります。そうならない為にも日々のフィードバックと修正の繰り返しをしながら、次の活動をブラッシュアップさせる必要があります。

このようにチームを良くするための一部の行動を実行しただけではなかなか実現出来ない事を一連の流れとして統括的に取り入れて継続的に実行する事で、早いスピードで変化していく仕組みが作れます。

外部のメリット

ご自身のチームがいまどのようになっているのかは、なかなか内部の立場からは判断し難いところがあります。外部だからこそ顔色を伺かう事なく現状を伝える事ができますので、外部からの視点はとても貴重な情報になります。消費者の皆さんはもちろん、外部コンセルティング目線からも単発や継続的なサービスがありますので、ぜひ活用してみてください。